Eikoh Hosoe (Japanese edition) / Yasufumi Nakamori (ed.)

£55.00 GBP

細江英公(1933年、山形県生まれ)は、日本の写真史上、最も影響力のあった写真家の一人です。日本での大規模な回顧展に合わせて出版されるこの包括的な書籍は、細江氏の指示のもと、国際的に著名な学芸員・研究者である中森康文氏の協力を得て編集・デザイン・制作されており、細江氏の作品についての最も重要な資料源となることでしょう。 


細江英公は、1950年代半ばから幅広い題材を扱うイメージメーカーとして、1968年には欧米の巨匠写真家の作品を日本に紹介するキュレーターとして、そして、森山大道をはじめとする多くの著名な写真家のキャリアを成長させた指導者として、日本の写真界の第一線で活躍してきました。彼は、写真を主なコンテンツとする影響力のあるアート誌と写真家集団『Vivo』を共同で立ち上げ、その後、斬新的な「WORKSHOP写真学校」を共同で設立し、大学の教育カリキュラムと写真コレクションを作成して自身の作品から数多くの写真集やカタログを日本国内で展示・出版しました。その過程で、彼は戦後の日本の写真界の確立を先導し、ドキュメンタリーやリアリズムという既に確立された芸術形態の中から写真という媒体を救い出し、芸術、文学、パフォーマンス、映画などとの新しい接点を見い出しました。 

彼のこれまでの活動の総まとめとなる今回の出版では、細江氏の主要な写真シリーズだけでなく、作家、批評家、ダンサー、草間彌生などのアーティストとの知られざるコラボレーションがポートレートを中心にして紹介されています。さらに、細江氏の作品に対する新たな視点を与えてくれる2つの新作エッセイと、小説家の三島由紀夫や美術評論家の瀧口修造など日本の様々な作家による細江氏に関する独創性溢れるエッセイを再録したものも収録されています。本書は、細江作品の概観としてだけでなく、1945年以降の日本の美術、写真、ダンス、文学の分野における重要なアーティストたちについて知られずにいたことも教えてくれる書籍となっています。

日本語版

 

エンボスハードバック
25x 32.5cm、400ページ

ISBN 978-1-913620-23-3
2021年9月
€65 £55 $80

Also available in English


サイン入り版について
サイン入り版には、アーティストによるサイン入りの付箋が、裏表紙の内側に綴じられています。

 

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